カザフスタンが「中央銀行デジタル通貨」で15日に初決済 マスターカードが技術提供

カザフスタン

カザフスタンで初となる、中央銀行が発行するデジタル通貨での決済が15日に行われた。決済技術をサポートしたマスターカードが15日、発表した。

デジタル通貨はいわゆる「ビットコイン」のように、パソコンやスマホの端末上で確認できる、実態のない暗号資産を指す。

ただ中央銀行が発行するデジタル通貨(CDBCと呼ばれる)は、民間で流通するビットコインとは法的な位置付けが異なる。日本の「円」が日本銀行によって発行されているため、法的な裏付けや信用の裏付けがなされているのと同様に、中央銀行が発行したデジタル通貨は、実際の硬貨やお札のような価値を持つ。

その利便性の高さや、ブロックチェーンなどの先端技術への拡大の可能性を見据えて、中国やカンボジアがすでに導入を済ませているほか、日本でも導入をめぐる議論が進められている。

一方、カザフスタンでは、2021年から自国通貨の「テンゲ」をデジタル化するプロジェクトを進めてきた。そして11月15日に実験的な決済が行われた形で、カザフスタンに本店を持つユーラシア銀行とマスターカードが決済技術を提供。初の「デジタルテンゲカード」も発行した。

「カザフスタンは中央アジア域内における、デジタルエコノミーおよびフィンテックの開発分野でリーダーを目指していく」と、マスターカードの中央アジア地域ゼネラルマネージャー、Rafal氏はコメントしている。

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