カザフスタン鉄道(KTZ)は2025年9月、アルマトイ発の6日間観光列車ツアー「ジベク・ジョルィ号(Jibek Joly)」を再運行すると発表しました。この観光列車は、シルクロード文化をテーマにした特別ツアー列車で、2024年に初めて運行され好評を博しました。
9月14日から運行開始となる2025年版では、アルマトイ〜タラス〜トルキスタン〜シムケントを巡る南部ルートが採用され、カザフスタンの歴史遺産と文化的名所を体験できる内容となっています。途中には、有名なホージャ・アフマド・ヤサウィ廟や、トルキスタン州の伝統市場、ユネスコ無形文化遺産にも登録された儀式芸能などがプログラムに含まれます。
列車内ではカザフ料理の提供や伝統音楽の演奏も行われ、単なる移動手段ではなく「走る文化体験」として国内外の旅行者に人気を集めています。鉄道当局によれば、すでに国内旅行会社を中心に予約枠の60%が埋まっているとのこと。
2024年の初回運行では、300人を超える参加者が乗車し、SNSを通じた口コミ効果で大きな反響を呼びました。2025年の再運行では、さらに外国人観光客へのプロモーション強化が予定されており、中央アジアにおける「文化観光列車」のモデルケースとなることが期待されています。
出典: The Astana Times – Jibek Joly Tourist Train to Resume Six-Day Silk Road Journey in September