中央アジア、BRI投資が2025年前半に250億ドルに急増-中国の支援拡大で過去最高規模に

カザフスタン

2025年前半、中央アジア諸国への中国による「一帯一路」(BRI)関連の投資および建設契約額が、約250億ドルに達したことが明らかになりました。これは、地域別で見てもBRI全体の中で最も高い水準であり、過去最高額となっています。

このデータは、グリフィス大学とグリーンファイナンス・開発センターの共同レポートに基づくもので、The Astana Timesが報じました。それによれば、2025年前半のBRI全体の投資・建設契約は合わせて1240億ドルに達しており、その中でも中央アジアへの関与が際立っています。

なかでもカザフスタンは、中央アジア地域で最大の受益国として浮上しており、約230億ドル相当のプロジェクトが同国で展開されています。対象分野はエネルギー、鉱業、インフラ整備など多岐にわたり、地域の経済成長と接続性の向上に寄与しています。

このような投資拡大の背景には、中国側の外交・経済戦略の変化があると見られます。国内経済の減速を受け、外向けの経済連携や物流ルートの強化が再び加速している模様です。

今後、中央アジアはアフリカと並ぶ主要な投資先として、BRIの地政学的・経済的な展開において重要性をさらに高めていくことが予想されます。

出典:The Astana Times – Central Asia Attracts $25 Billion as China’s Belt and Road Investment Hits Half-Year Record

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