【一度は行きたい美術館】日本画の巨匠「平山郁夫シルクロード美術館」に行ってきました

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「シルクロード」を描き続けた画家、平山郁夫さんとは?

東京藝術大学の学長などを歴任した日本画の巨匠・平山郁夫さん。

東アジアから中東、ヨーロッパにかけてのシルクロードの国々をたびたび訪れ、描いてきた「シルクロード」シリーズが代表作です。

 シリーズが展示されている、山梨県・八ヶ岳高原の「平山郁夫シルクロード美術館」を、BIZ編集部メンバーが訪ねました。その様子をルポ形式でお伝えします。

美術館を目指して、遠路、富士山を望む八ヶ岳高原へ

美術館の駐車場から見える景色。

秋の清々しい空気のなか、富士山のてっぺんが雲の合間から見えました。

風光明媚な八ヶ岳高原の一角に、平山郁夫シルクロード美術館があります。

白とガラス張りを基調とした落ち着いた雰囲気が印象的。

筆者は大阪在住のため、車で5時間の道のり。地図のルートより少し北に大回りして、飛騨高山に立ち寄り観光するルートにしました。

首都圏からは富士山観光のついでに立ち寄るのもよいかもしれません。

「シルク」ロードという名前通り、伝統織物の特別展を開催

「シルクロード」という名前はそもそも、絹織物の交易が盛んだったことに由来します。

館内では9月から12月にかけ、ウズベキスタンのスザニという染め物・織物を紹介する特別展が開かれていました。

イスラム教を信奉する人々が多いウズベキスタンでは、画や建築に神様の姿を描くことはありません。

その代わり、幾何学模様が発展したと言われています。

服にするとこういう形に。

漫画「乙嫁語り」の代表的なイラストのイメージもあいまって、女性用にも思えてしまいますが、実はこの中に男性用も飾ってあります。

いずれも美術館の収蔵品で、平山先生が個人的に収集されたり、中央アジアの各国から贈られたものだったりとさまざまだそうです。

同時開催中の企画展、「大乙嫁語り展」

中央アジアを舞台にした人気漫画、「乙嫁語り」の企画展も同時開催されていました。

こちらは記念撮影ができるエリア。

ここだけで買える描き下ろしイラストやグッズなどもたくさんありました。

2つの企画展の同時開催に込めた、主催者側のメッセージもつづられています。

仏像、装身具に陶器・・・歴史好きにはたまらない収蔵品たち

実は館内に入ると、最初に出迎えてくれるのが、シルクロードゆかりの貴重な歴史遺産の数々です。

こちらはアジャンター石窟寺院を思い起こさせる仏像たち。

京都や奈良のお寺で見かける、仏教美術とのつながりを感じる造形です。

こちらの壁画は、ギリシアやヨーロッパの彫刻のような精緻な作りと、キリスト教の宗教画のような構図が混ざっていたのが印象的でした。

こちらは陶器。左はアフガニスタンのもの、右はパキスタンのものです。

こちらは騎馬俑。8世紀の中国のものです。

世界遺産「兵馬俑」の兵士立像が有名ですが、その小さいバージョンのようです。

砂漠の船とも言われたラクダも。

独特なデザインの装身具。

お守りの意味もあったようです。

大広間に鎮座する名画、「シルクロード」シリーズ

2階の大広間に、平山先生の名画「シルクロードシリーズ」が鎮座しています。

思わず息を呑む名画と歴史遺産、一度は訪れてみて

思わず息を呑む名画の魅力は、筆者の拙い文章と写真ではお伝えしきれません。

筆者はもちろん大満足、シルクロードのロマンに思いを馳せることができました。

みなさまもぜひ、一度訪れていただければと思います!

・住所 〒408-0031 山梨県北杜市長坂町小荒間2000-6

・電話  0551-32-0225

・開館時間 10:00 〜 17:00 ( 入館16:30まで )

・休館日 展示替え期間、冬季(年末〜3月中旬)

・公式ホームページ https://www.silkroad-museum.jp

※記事冒頭の平山先生の写真は美術館公式サイトより引用しています。

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