【独占取材】大東建託へ”ウズベキスタン人採用”について聞いてみた

ウズベキスタン

2024年秋。あるニュースリリースを見て 私(編集長杉江)は驚いた。

大東建託さんが、来春(2025年)入社でウズベキスタン人5名を採用するとのこと。

また採用条件が、日本の学生と同じ条件というのだ。

*参照:ウズベキスタンの優秀な建設技術者の採用活動開始(大東建託さんニュースリリース)

なんて先進的な!是非お話を伺いたい!」と思い問い合わせたところ、快くご対応いただけることに。10月中旬にインタビューした内容を以下にお届けします。

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ご回答者:大東建託株式会社 技術教育部 鈴村大介部長(写真左)、 増田心吾課長(写真右)

編集部:まずはじめに、なぜ、ウズベキスタンに注目したのですか。

鈴村氏:日本は人口も減っており、今後の人材確保という意味で非常に難しい局面が予想されます。高度外国人材の採用という事は以前から念頭にあり、様々な海外の国に目を向け調査をしてきました。

 ウズベキスタンは国として成長過程にあり人口も増え若い方も多く、高等教育への進学率も増えている。一方で、その知識や能力を存分に発揮する場がウズベキスタン国内にはまだまだ少ないということでした。そこで、当社はウズベキスタンに着目しました。

編集部:数ある大学から、タシケント国立工科大学を選んだ理由はなぜですか。

鈴村氏:ウズベキスタンを調査する中で、タシュケント国立工科大学がより多くの優秀な人材を輩出しているという事がわかり、今回に至りました。日本語学科という切り口もありますが、理系、工学系の知識がベースにある学生を採用したい、という思いもありました。

編集部:現地では面接など行われたわけですが、実際に行かれてみて、ウズベキスタンの印象はいかがでしたか。

鈴村氏:まず感じたのは「人が気さくで、とても居心地が良い」ことです。それは「親日の方」が多いことが理由かもしれません。学生と話をしていても、それを感じます。
 面接時の学生は当然真剣ですが、面接官の言葉に笑顔で返してくれることもあり、コミュニケーション力の高さを感じました。
 初めての外国人と、初めての日本語で面接を受けるという事は、かなりのプレッシャーだと思いますが、今回採用となった方々はそれを乗り越えたという点も素晴らしいと思っています。

 また話は変わりますが、最近もテレビでウズベキスタンが特集されており(※テレビ大阪「ドキュメンタリー7」朝日放送「旅サラダ」)、同国に対する注目度の高まりを感じます。そういう面も、働く彼らにとって良い居心地に繋がるのではないかと思います。

増田氏:わたしの印象は、非常に真面目ということです。日本語授業を見学した時も、学生同士が助け合って課題に取り組み、日本語を学ぶことがとても楽しいようで、目をキラキラさせながら学んでいる姿勢を見て、とてもピュアな印象を受けました。
 外国人は日本人に比べ、騒いだりすることが好きだったり、オーバーリアクションだったりという印象がありますが、ウズベキスタンの方はすごく謙虚な方が多いイメージを持ちました。何か、昔の古き良き日本人気質みたいなものを感じました。

 また外国って、ちょっと怖いイメージありますが、ウズベキスタンではそれを感じず、一人でホテルの外などを普通に散歩やジョギングができました。

<面接の様子

編集部:今回は5名採用ということですが、これは当初の計画通りですか。

鈴村氏:はい、計画内です。まず、我々が一番に考えたのは学生のことです。はじめての日本、海外勤務で彼らが孤独にならない、孤立しない環境をつくりたいと思いました。よって人数が少なすぎても良くない。一方で彼らを教育するにあたり実務に加え日本語教育など多くのリソースを割く必要があります。当然はじめての取り組みなので、多く採用することも難しく、責任を持って採用をしたい。その結果の「5名」でした。

 在日ウズベキスタン大使館とは、受け入れ後のバックアップに協力いただく体制を相談しています。これは、来日する学生にとっても非常に心強いと思います。

編集部:わたしがこのニュースを見て嬉しくなったのは、ウズベキスタンの学生を日本人新卒採用と同じ条件で受け入れるという内容です。

鈴村氏:はい、我々は本気で日本で働く学生を責任を持って受け入れますので、そのような条件も当然と考えています。

増田氏:高度外国人材を今回のように第一線現場人材として受け入れるのは、同業においては日本国内の上場企業として初めての取り組みです。

編集部:日本企業において先行した取り組みなのですね。すばらしいです。少し話は変わりますが、ウズベキスタンに行かれて気に入ったレストランや料理はありますか。

増田氏:おいしいレストラン、食事はいくつかありますが、その中でも一番気に入った、印象に残っているレストランはGijduvon Premium Restaurant(写真)です。
 このレストランで羊の丸焼きを食べました。味はとてもおいしかったのですが、それだけでなく料理が出てくるときに暗転し音楽が流れたり、目の前で切り分けてくれたりと素敵な演出で、とても印象的でした。量が多くて食べきれないときはホテルへ持ち帰りました。それほどおいしかったです。
 あともう一つ言いたいのが、ウズベキスタンはトマトがおいしいです。赤色がとてもきれいで、くさみもなく非常においしかったです。毎日トマトを食べていました。

羊料理>

編集部:今後について。貴社の中央アジアへの展開・展望を教えてください。

鈴村氏:ウズベキスタン人材に日本の現場で得た知識・技術を、ゆくゆくは本国にかえって形にしてもらう。これは目標としてあります。しかし、現時点では、これから受け入れるウズベキスタン人の仲間をどう育てていくかに全集中しています。まずは足元を固めることが大切だと考えています。
 その先に、ウズベキスタンで大東建託の建物が建てばそれは素直にうれしいし、そうなれば素晴らしいと思っています。

 わたしも大東建託に入社して30年を超えましたが、昔は今より施工現場も多くなく、当社の施工現場を見たら非常にうれしかったことを思い出します。将来はそれがウズベキスタンで感じることができるかもしれない、そう思うと、非常にワクワクします。

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インタビューは以上ですが、今回、鈴村さん、増田さんにお話を伺い2つのことが印象的でした。

一つ目は、受け入れる側の責任感
 遠いウズベキスタンの地から日本へ働きにくる採用者に、充実した生活を送ってほしい。そのため採用人数から労働環境までとても配慮されています。日本人正社員と同様の条件というのは、一つの覚悟の現れだと感じました。

二つ目は、将来に対するワクワク感
 将来自国に帰ったウズベキスタン社員の方々が、大東建託さんのヘルメットをかぶってマンションを建てている未来。それは個人、会社のみのつながりだけでなく、ウズベキスタンと日本、両国同士がつながった一つの瞬間でもあると思います。

 わたしも近い未来、ウズベキスタンで大東建託さんのマンションが建つことを楽しみにしながら、これからも中央アジア情報を発信していきたいと思います。そしてこのウズベキスタン社員のみなさんの今後のご活躍も追っていければと思います。

この度、インタビューにご協力いただきました大東建託株式会社のみなさま、ありがとうございました。

 

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